こんにちは!こじろーです。
前回記事では、

という記事を書きました。
今回のテーマは、理学療法士1年目の話をします。
もし今、こんな状態になったりしていませんか?
朝、目が覚めた瞬間から「また今日も行かなきゃ」と憂鬱になる
仕事中、先輩の顔色をずっとうかがっている
「自分、理学療法士に向いていないのかも」と思い始めている
これ、全部1年目のときの僕です。
この記事は、
理学療法士1〜3年目で「もう限界かも」と感じている人
に向けて書きました。
転職すべきか、続けるべきか。 その答えを出す前に、まず読んでほしいです。
そして・・・
絶対に伝えたいことがあります。
それは、 あなたが弱いわけでも、向いていないわけでも、ないということです。
多くの場合、“限界を超えた状態で踏ん張り続けるやり方”を選んでしまっているだけなのです。
僕が1年目に感じていたこと

理学療法士になって最初の1年。
正直に言います。
毎日しんどかったです。
朝、目が覚めた瞬間から「今日も行かなきゃいけない」という重さがありました。 着替えながら、
「今日は誰の担当だっけ、あの患者さん昨日より歩けるようになってるかな、
いや、もし悪化してたら何て説明しよう」と頭の中でシミュレーションして、
電車に乗っている間も、ずっと胃がキリキリしていました。
患者さんのために勉強しなきゃいけない。
先輩に怒られないようにしなきゃいけない。
記録も書かなきゃいけない。
自主練もしなきゃいけない。
「しなきゃいけない」が積み重なって、気づいたら、
何のためにこの仕事をしているのか分からなくなっていました。
リハビリ室に入るのが怖い。 患者さんと話すのがつらい。 先輩の顔色をうかがいながら毎日を過ごしている。
特につらかったのは、先輩からの指導を受けるときです。
「なんでこのアプローチにしたの?」
その一言で頭が真っ白になる。
頭では「大腿四頭筋の筋力低下があって、歩行時の膝折れリスクがあると判断したから」と分かっているはずなのに、 先輩の目を見た瞬間、言葉が出てこなくなる。
「え、えっと…」と口ごもると、 「もう少しちゃんと考えてからアプローチしてね」と言われて終わる。
その場は終わっても、頭の中では反省が始まります。
「なんで言えなかったんだろう」
「あの患者さん、本当に正しいアプローチだったのかな」
「もし違ったら、悪化させてしまっているんじゃないか」
答えられない自分が情けなくて、その夜また参考書を開いて、 翌日また違う場面で詰まって、また自分を責める。
その繰り返しでした。
退勤してからも仕事が頭から離れなくて、
ご飯を食べながら「あの患者さんの歩行、左の振り出しがぎこちなかったな、腸腰筋かな、それとも感覚の問題かな」
と考えて、 お風呂に入りながら
「明日のカンファレンス、主治医の先生に何を聞かれるか分からなくて怖いな」
と不安になって、 布団に入っても「今日の移乗介助、あのやり方で本当によかったのかな」と悩み続ける。
休めている感覚が、全くありませんでした。
これって、ただの「慣れていない1年目あるある」じゃないかと感じていました。
本当に、限界だったんです。
1年目が限界になりやすい理由

でも今振り返ると、あの苦しさには理由がありました。
理学療法士の1年目というのは、構造的にキツくできています。
なぜなら、
知識と現場のギャップが大きすぎる
責任は一人前なのに、経験はゼロ
弱音を言える文化がない職場が多い
この3つが同時にのしかかってくるからです。
学校では
「右片麻痺、Brunnstrom stage Ⅲ、歩行補助具あり」
みたいな整理された状態の患者さんを相手に勉強していました。
でも現場にいるのは、
「昨日から急に発熱していて、本人はリハビリ拒否していて、家族からは”先生、早く歩かせてください”とプレッシャーをかけられていて、カルテを見たら既往歴に心疾患もある患者さん」
です。
教科書に載っている状態なんて、ひとつもありませんでした。
しかも担当を持たされた初日から、患者さんにとっては「理学療法士の先生」です。
「1年目なので」は通用しない。
「まだ勉強中なので」も通用しない。
ベッドサイドに行けば、患者さんは真剣な目で「先生、私いつ歩けるようになりますか」と聞いてくる。
なんて答えればいいか分からなくて、 「えっと、頑張りましょう」と曖昧に返してしまって、 その夜また自分を責める。
そう思って、もがいていました。
でも、いくら頑張っても楽にならなかった。
それもそのはずで、 勉強量が足りないんじゃなくて、
そもそも1人で抱えるには重すぎる環境だったからです。
追い詰められたときに、してしまいがちなこと

限界に近づくと、人は不思議なことをします。
「もっと頑張れば解決する」と思って、さらに自分を追い込む。
それがまた限界を早める。
僕もそうでした。
昼休みに他の人がご飯を食べている時間に、参考書を広げていました。
休日に友達から「飲みに行こう」と誘われても、「症例レポートがあるから」と断り続けました。
「しんどい」という気持ちが出てくるたびに、「これは甘えだ、もっと患者さんのことを考えろ」と自分に言い聞かせていました。
さらに厄介なのが、 理学療法士という職業は「人を助ける仕事」だということ。
人を助ける立場の自分が、助けを求めることに、ものすごく罪悪感を感じてしまいます。
こうして、SOSを出すタイミングを自分でつぶしてしまうのです。
心が壊れる前に気づけてよかったこと

僕が限界から抜け出せたのは、 「もう少し頑張ったから」ではありませんでした。
「限界を認めることができたから」です。
たまたま信頼していた先輩に廊下で会いました。
「最近、顔色悪いけど大丈夫?」
その一言で、なぜか涙が出てきそうになりました。
自分でも気づいていなかったんです。 「大丈夫じゃない」ということに。
ずっと「もっと頑張れば大丈夫になる」と思い込んでいたから、
自分が限界だという事実から目を背け続けていたんです。
その先輩に「実は最近しんどくて」と話したのが、最初の一歩でした。
人に見てもらって、初めて見えることがある。 自分の状態って、自分では一番わかりにくい。
これが、僕が心を壊さずに抜け出せた最初のきっかけでした。
僕が実際にやった「抜け出し方」

ここからが本題です。
僕がやったことを、全部書きます。
①「しんどい」を言語化した
最初は、その先輩1人にだけ話しました。
完璧に整理できていなくてもよかったです。 「なんか、最近しんどくて。毎朝お腹痛くて、家でも仕事のことばかり考えてしまって」
それだけ言えれば十分でした。
言葉にしたことで、 自分の中でぐるぐるしていたものが、少し外に出た感覚がありました。
頭の中だけで抱えていると、「全部がつらい、全部がダメだ」という漠然とした重さになっていきます。 でも、声に出すと「あ、自分がしんどいのってこういうことなんだ」と少し輪郭が見えてくる。
その先輩は、アドバイスをくれたわけじゃありませんでした。 ただ「そうか、それはしんどいね」と聞いてくれただけ。
でもそれだけで、ずいぶん楽になりました。
②「なぜしんどいか」を書き出した
先輩に話したあと、その夜ノートに書き出してみました。
「しんどい」という気持ちを、できるだけ具体的に。
・カンファレンスで発言を求められる場面が怖い
・先輩に「なんでこのアプローチ?」と聞かれると頭が真っ白になる
・患者さんに「いつ歩けるようになる?」と聞かれたとき、答えられなくて申し訳ない
・退勤後も症例のことが頭から離れない
書いてみると、「全部がつらい」ではなく 「特定の場面が特につらい」ということが見えてきました。
特に多かったのは「答えを求められる場面への恐怖」でした。
じゃあ、なぜ怖いのか。
「間違えたら患者さんに迷惑をかける」
「間違えたら先輩に怒られる」
「そもそも、正解が何か分からない」
ここまで掘り下げると、
「知識不足への不安」と「失敗への恐怖」が混在していることが見えてきました。
問題が特定できると、対処法も見えてきます。
③「逃げること」を選択肢に入れた
これが一番大事だったかもしれません。
ノートに書き出したあと、正直に自分に問いかけてみました。
「今の職場で、あと1年続けられるか?」
答えは「無理だ」でした。
最初は、その答えを認めることが怖かったです。
「逃げたら負けだ」
「せっかく国家試験に合格したのに」
「もう少し頑張れば変われるかもしれない」
でも、 「これ以上頑張ったら、本当に壊れる」と気づきました。
「逃げてもいい」と思えた瞬間から、 不思議と少し楽になりました。
いまの職場を辞めることは、敗北じゃない。 環境を変えることは、逃げじゃない。
自分を守ることは、弱さじゃない。
限界まで耐えてから逃げるより、 限界になる前に動く方が、ずっと賢い選択です。
僕は結果的に、1年目の終わりに転職を決めました。
でも、「逃げてもいい」と思えたことで、 気持ちが落ち着いて、逆に冷静に状況を見れるようになりました。
④転職を「1人で考えない」ようにした
転職を考えはじめたとき、 最初は1人でこっそり求人を見ていました。
急性期病院、回復期リハビリ病棟、クリニック、訪問リハ、デイサービス・・・
見れば見るほど迷う。
「今の急性期から回復期に移れば、もう少しゆっくり患者さんと関われるのかな」
「でもクリニックだと外来だから、また違うプレッシャーがあるかも」
「訪問リハは1人で判断することが多いって聞くし、今の自分には早いのかな」
情報が多いのに、判断できない状態が続きました。
1週間求人を見続けても、「ここにしよう」という気持ちに全くなれなかったんです。
そこで、以前別の病院から転職してきた先輩に相談しました。
「転職のこと、少し聞いてもいいですか」
その先輩は30分ほど話を聞いてくれて、こう言いました。
「こじろーが悩んでるのって、職場が合ってないんじゃなくて、働き方が合ってないんじゃない?今の病院、1年目から何でも自分で判断しろって文化じゃん。もう少しサポートしてくれる環境に行くだけで、全然変わると思うよ」
この一言で、霧が晴れた感じがしました。
自分では「急性期が合わないのか、理学療法士自体が向いていないのか」という二択で悩んでいたのに、 「職場の文化が合っていないだけ」という視点は、全く持っていなかったんです。
自分では絶対に気づけなかった視点でした。
「頑張れる人」ほど、消耗しやすい

これは少し残酷な話ですが・・・
真面目で、責任感があって、 「患者さんのために」と思える人ほど、 理学療法士1年目は消耗しやすいです。
なぜなら、
全部自分の責任だと思ってしまう
「もっとできるはず」と自分を責め続ける
しんどいサインを「甘え」と片づけてしまう
からです。
僕が話してきた中でも、 消耗していた人たちに共通していたのは「真面目さ」でした。
その真面目さが、自分を追い詰める燃料になってしまっているんです。
でも本当は、
あなたがダメなんじゃない 1年目の構造が、そもそもキツい
たったそれだけなのです。
最後に

理学療法士の1年目は、 医療の知識も、コミュニケーションも、体力も、精神力も、 同時に求められます。
それを
右も左も分からない状態で
感情が揺れる中で
「弱音を吐いてはいけない」と思いながら
1人で抱え込む
冷静に考えると、 これはかなりハードなことをやっています。
もし今、
「自分が弱いんじゃなくて、1人で抱えすぎているだけかも」
そう感じたなら、 誰かに話すこと、それだけで変わり始めるかもしれません。
心が壊れてから動くより、 壊れる前に動いてほしいです。
玄関で動けなくなったあの朝の僕に、もし言えるとしたら、
「もう十分頑張ったよ。逃げていいよ」
その一言だけです。
あなたが理学療法士を目指した理由は、 消耗しきった先にあるものじゃないはずだから。
限界のサインを見逃してしまう理由には、構造的なワナがあります。
以上、こじろーから皆さんに聞いてほしい事でした!












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